陸生ホタルの生態研究をするには、どんな環境下あっても陸生の貝(マイマイ)を確保できることが条件になります。
 何種類かの陸生の貝が自然界や、プランターでも確認しています。陸生のホタルを飼育している者には小型のマイマイが入手しやすく有難いことです。
 ●コハクガイやホソオカチョウガイについて
 「里山ホタル」では、クロマドボタルを飼育しています。小型の「ホソオカチョウガイ」は比較的、繁殖率が高く幼虫の餌として扱いやすいので繁殖させながら研究を続けています。

 しかし、「コハクガイ」は、外来種であると指摘されたことから庭のプランターで繁殖しているマイマイを採集して幼虫を飼育している容器内で放して餌として与えています。
 外来種と指摘された以上自然界に放すことは勿論、お譲りすることはできません。
@ 「コハクガイ」は、寒さに強く11月ごろまで採集できます。
A 「ホソオカチョウジガイ」の繁殖率は高いが寒さに弱く冬季には土に潜る傾向にあります。春は、5月下旬頃にならないと土の表面に出てきません。そこで、室内で繁殖を試みています。繁殖させる容器内に園芸用の腐葉土を敷き表面に朴の葉を幾重にも重ねると葉と葉の間に登るので簡単に捕ることができます。
※「コハクガイ」、「ホソオカチョウジガイ」の活動期については、地域差があり)
@ コハクガイ A ホソオカチョウジガイ
※陸で生息する全ての貝を陸生ホタルの幼虫が餌にしているのか?・・・詳しい研究がなされていません。