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●なぜホタルが減ったのか?
むかし、日本は水のきれいな国で小川の水もそのまま飲めた時代がありました。ところが、1960年代高度経済成長以降、都市部に、たくさんの工場ができ、そこで働く人が、工場の近くに家を立て生活するようになりました。
工場では、いらなくなった廃油を川へ流したり、家庭から流される排水が川へ流出して、川や湖の水が汚れてしまいました。
また、農家では、農産物が、虫に食われたり、形のわるい物が出来ない様に大量の農薬をつかって防ぎました。その結果、農薬が川や湖に流れ込み水が汚れたのです。
その他、生活が豊かになり、ゴルフ人口がふえ、各地で山林を開発してたくさんのゴルフ場ができました。ゴルフ場のコースに生える、雑草のくじょにも大量の除草剤がまかれ、その結果、農薬が川や湖に流れこみ水が汚れ多くの生物が減少したり絶滅したのです。
●ホタルの幼虫やカワニナが減った原因
1)(家庭から流す、汚水や排水)有機リン合成洗剤などが流れ込み水がおせんした。
2)(農薬さんぷ)病害虫くじょ、除草剤など農薬の大量さんぷによりおせんしました。
3)護岸をコンクリートで固め、自然浄化されなくなり、水生生物が生存できない環境になったからです。また、コンクリートの水路は稲作の時季だけ水を流し、実の時季が過ぎると水を流さない方法がとられているので生物が住みつけないのも原因です。(このような水路は現在も数多くあるのです)
4)(山の保水力低下)針葉樹の植林により、山の保水力が低下し洪水が発生しやすくなってカワニナや幼虫が流されやすくなりました。また、山林を手入れする人がいなくなり、荒れたまま放置されているのも原因の一つです。
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◎戦後の混乱を克服して、高度経済成長に向かった昭和30年代(1955年)のできごと。
1960年(昭和35年)NHKなどでカラーテレビ本放送が始まりました。
1963年(昭和38年)「鉄腕アトム」連続テレビアニメの放送が開始されました。
1964年(昭和39年)「夢の超特急」初代新幹線が登場した年です。
1964年(昭和39年)「東京オリンピック」が開催された年です。
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下の写真
@山林を手入れする人がいなくなり、荒れたまま放置されている山。
A山林を手入れする人がいなくなり、荒れたまま放置されている山。
※@Aは放置されている間に竹が生え足の踏み場のない状態になった山林です。
B田んぼで稲をつくる時季だけ水を流し実の時季が過ぎると水を流さない水路。家庭排水だけが流れています。(約1cmの深さ)
C稲作の時季だけ水を流し実の時季が過ぎると水を流さない水路。
※こんな水路がつくられる前は、メダカやドジョウ、タナゴ、ヤゴ、ゲンゴロウなどの他、多数の魚や水生生物が生存していましたが今では、稲作の時季には、カエルやザリガニが生存するぐらいです。11月頃は、水もなく生物はまったく見られない淋しい水路になるのです。
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@荒れた山林 |
A荒れた山林 |
B水のない水路 |
C水のない水路 |
●コンクリート化された水路大量生産大量消費時代直線化機械い導入管理洪水水辺生存環境貴重結果激減自然分解できないペットポトル、ビニール袋、プラスチック類、空き缶、空き瓶や自転車はじめ、その他の粗大だいゴミを川や水路に捨てられました。ゴミがゴミをよび川が汚れ、水が汚れ、水辺の生き物が生存できない環境になったのです。
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○ゴミがゴミを呼び、放置すると、ますます増える傾向にあります。
ゴミが捨てられ、そこにゴミがあることで、さらにゴミを捨てる不心得者がいるのです。放置すると、ますます増える傾向にあり、ゴミを見かけたら、見かけた人が拾いきれいにするしかありません。
※そこにゴミがあったら皆で拾いきれいにしましょう。
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