くぬぎ
ドングリの一種のクヌギ(ブナ科コナラ属)
落葉樹で春花が咲き、翌年の秋に熟す(二年成)どんぐり
 椚は、落葉樹で15〜20mにも育ちます。岩手・山形県以南の本州、四国、九州に広く分布。4月〜5月頃に花が咲き、その年の秋には、5mm前後の小さな実をつけ冬を越します。クヌギは次の年の秋にイガイガの殻斗(帽子)に大きな球状の実をつけます。
 木材は、建築、家具などのほか、シイタケの原木として使われています。30年前半までは炭やマキの原料としても使われていました。
クヌギの樹
クヌギの樹

 クヌギは、雌雄同株で同じ樹に雄花と雌花をつけます。雄花は、前の年に伸びた枝の途中の葉腋に芽がつき、翌年の春には新しい葉と約10cmの花を下げます。雌花は、春新しく伸びた枝の葉腋について雄花と同時期に開花し受粉します。

 4月〜5月頃に花が咲き、その年の秋には、5mm前後の小さな殻斗に包んで実をつけそのまま冬を越します。
 冬を越した小さな実は、秋までに上の写真の○内の様なイガの殻斗(帽子)になって大きな球状の実を熟します。

 春、クヌギの開花時に小さな実(上の写真赤○内)であったのが8月には大きなイガの殻斗(帽子)になっています。
(2012年8月7日(火)午前8時30分撮影)

 下の画像は、春から伸びたクヌギの枝で硬い実と芽です。
 芽には二種類の芽があります。新しく枝を伸ばす芽と雄花になる芽があります。(2011年10月31日撮影)
@ 1年目の実と新しく伸びる枝芽と雄花の芽です。
A 1年目の実と芽です。一つの葉腋に二つの実がつくこともあります。
B 1年目の実と芽です。(枝を調べてみると実の無い枝や一個から三個ほど実をつける枝がありました)。
C 1年目の実と新しく伸びる枝芽です。上から二つ目の芽は雄花と思われます。
@ 1年目の実と芽

A 実と芽(雄花)

B 実と芽(雄花)

C 実と芽

D内は、一年目の実と先端の大きな芽は、新しく伸びる枝芽です。途中にある芽は雄花と思われます。

E 下の左側の画像は、クヌギの実です。500円硬化と比べてみて下さい。
F 右側の画像は、実の落ちたイガイガの殻斗と
内は、一年目の実です。
E 500円とイガイガの殻斗と実 F イガイガの殻斗と内は、一年目の実