まだ、尾がありますがモリアオガエルです。

 樹上の泡の中へ産み落とされ、泡の中でオタマジャクシに孵(約7〜10日)り水面へ落ち水中生活が始ます。水面に落ちた泡がオタマジャクシの最初の餌になるといわれています。
 モリアオガエルの生息地周辺には、天敵の蛇、,トカゲ、キツネ、狸、イタチ、カラスや鷹などが多く、大人のカエルに成長できるのはほんのわずかです。

 久野川で生息しているオタマジャクシは、鯉の稚魚(コイゴ)を養殖している池で、稚魚に与えている餌を食べて育っています。自然界の餌と違いオタマジャクシの育ちがいいようです。

 要らなくなった風呂桶を使ってモリアオガエルのオタマジャクシを飼育をしました。
 桶の内部には約10pの深さの水たまりつくりその周囲に枯葉を敷き詰め草花を植えています。桶の蓋は細かい金網を使用してカエルになっても逃げないように準備をしました。

 桶の内部の水たまりへオタマジャクシを放し観察をします。
 餌は、オタマジャクシの成長によってかえています。・・・餌の与えすぎは、禁物です。
1)オタマジャクシの初期の餌は、金魚の餌、パンクズ、ご飯粒など与えました。
2)後ろ足が生えはじめたら煮干を細かく砕き与えました。
3)カエルになったら、生きたアオムシ(モンシロチョウの幼虫)、ハエ、クモ、バッタ類、コオロギなどを与えました。羽やジャンプする足は、はずして飼育器に放しました。

@オタマジャクシが成長すると、尾の付け根部分に後ろ足が透きとって見えるようになります。
A後ろ足が、尾の付け根部分から指先が生えはじめました。
B尾の付け根部分に後ろ足が生えました。指先には、すでに吸盤が見られます。
オタマジャクシ 後ろ足が生えました。
@後ろ足は?

A後ろ足が生えはじめました

B後ろ足が生えました

C後足、前足が生えました。尾は長いままですがこの頃から水中からり樹上生活に変わります。 モリアオガエルは、吸盤が発達しているので尾があるのに水槽の壁に張りついて、危険を察知すると水に飛び込み身を守ります。(8月3日)
D頭部は、一夜でカエルの姿になりました。(8月4日午前8時ごろ撮影)
Eは、 8月4日午後4時ごろ、尾が短くなっているのを確認し撮影しました。 朝からこの場所を動くことなく、餌の虫が目の前に来ても食べようとしません。・・・この時点では、餌を食べないで尾から栄養を補っていると思われます。
前足も生えました。 樹上生活のはじまり 尾が短くなっています。
C前足が生えました

D樹上生活のはじまり

E尾が短くなっています

Fは、尾が少しずつ短くなってカエルらしくなりました。(8月5日午前8時ごろ撮影)
Gは、尾が日毎、短くなっています。昼間は葉っぱが重なった下葉に隠れるようにしています。このころになると、活発に動くようになり飼育器の蓋をはずしたまま放置すると逃げ出してしまいます。(8月6日午後2時ごろ撮影)
H体長約20mmのカエルになりました。小さめの餌、バッタ、オンブバッタ、クモ、コオロギ、アリなどを沢山飼育器に放しています。
(8月8日午前6時ごろ撮影)
尾が少しずつ短くなっています。 尾が日毎、短くなっています。 カエルになりました。
F尾が短くなっています

G尾が日毎、短くなっています

Hカエルになりました

I正面からの写真です。飼育器内の水を抜き2〜3cmの深さにして陸地を多くしています。(8月18日)
J葉っぱに飛び移ったところです。
Kガラスに張り付いたモリアオガエルです。拡大写真で吸盤が見られます。
正面の画像 吸盤が見られます。
I正面

J葉に飛び移りました

K腹部

 モリアオガエルを観察するためオタマジャクシ数匹を池の持ち主(故今井さん)から譲り受けたものです。